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和室にベッドが基本です ホテルのような温泉宿が流行る理由

和室にベッドが基本です ホテルのような温泉宿が流行る理由

2018/08/28

genre : ライフ

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 最近出向いた伊豆箱根エリアの宿で、ラグジュアリーからリーズナブルまで印象に残っているホテルライクな温泉宿を紹介したい。

【ネストイン箱根】(箱根) ヴィラスイートは是非体験したい

 

 伝統ある温泉旅館「俵石閣」をモダンにリノベーションして誕生した箱根/仙石原の宿。広大な敷地に点在する4棟の客室棟では、ホテルライクな快適ステイが実現できる。一方、リブランドに際し新たに誕生した11棟のヴィラスイートへは是非ステイしたいもの。中でも露天風呂付きのヴィラはオススメだ。

 

 例えば“木枕(Komakura)”は、吹き抜け越しのハイサイドライトが印象的。バーカウンターに暖炉もある。苔むした岩々を眺めつつ白濁とした温泉露天風呂でまったりするのには極楽時間だ。麻のピロー・ケース、シーツが風呂上がりの身体にサラッと心地よい。夏の温泉宿が別荘になる、なんていうがこんなヴィラならまさに別荘気分。

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 ディナーは俵石閣本館での会席料理がおすすめ。文化財に値する歴史的建造物はまるでタイムスリップしたかのよう。熟練職人による技巧の集積でもある瀟洒な数奇屋造りに身を置くと、和食は文化なのだと改めて感じる。