昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

フォロワー73万超 マリーンズのひと味違うTwitter戦略

文春野球コラム ペナントレース2018

2018/09/09

 千葉ロッテマリーンズ、現在のTwitterフォロワー数は約73万5000。これは12球団で見た場合、5位に位置する。今はどの球団もメディアを通してのファンへの間接的な情報発信だけではなく、SNSを通じての直接的な情報発信に力を入れており、マリーンズはTwitterとYouTubeの2つを両輪として、勝負をしている。

 選手のプレー以外のツイートを積極展開するのが持ち味で、選手を起用した画像、動画付きの投稿数は8月だけで207本(これに球団から通常アナウンスされる告知ツイートなども含むと300本に達する)。これは対前年同月比の1.5倍にあたり、独自調査をしたこれら投稿に対するファンからのリアクションは昨年同月比の1.2倍となった。

 8月の反響ベスト10は次の通り。1位「安田選手、本日一軍合流」。2位「本日、猛打賞の平沢選手はヒーローインタビュー後に室内練習場に直行」。3位「終盤6点差を逆転しての勝利」。4位「初完封勝利を挙げた二木投手」。5位「本日から成田投手が合流しました」。6位「平沢選手、夜間練習が終わりました。室内を出ると月の光が平沢選手を優しく照らしていました」。7位「チェン選手と初代カモメ」。8位「移籍後初の猛打賞の岡選手」。9位「8回無失点で13勝目を挙げたボルシンガー投手」。10位「LOTTE50th記念のゲームを超満員の中、鮮やかな逆転で勝利しました」。

最大の特徴はリアルタイムを追求したスピード

 勝利した後の投稿の方が、リアクションが大きいのはもちろんではあるが、若手選手、新加入選手に対する反応が高いのが例年の傾向である。7月にトレードでファイターズから加入した岡大海外野手に関してのツイートを行うとマリーンズファンだけではなくファイターズファンからも多数のコメントが寄せられるという特徴があった。いかに彼がファイターズファンに愛されていたかをSNSを通じて知ることが出来た。

 8月のベストツイートは2位に入った「本日、猛打賞の平沢選手はヒーローインタビュー後に室内練習場に直行」ではないだろうか。6位の「平沢選手、夜間練習が終わりました」はその続きのツイート。8月25日のバファローズ戦(ZOZOマリンスタジアム)にて猛打賞を放ち、お立ち台に上がった平沢大河内野手が取材対応を終えるとすぐに室内練習場に直行した動きを追跡し、逐一、ツイートしたものだ。時間はすでに23時を回っていたが、遅い時間にツイートしたことでリアルな夜間練習の模様がファンに伝わり、瞬く間に広がりを見せた。

 この日、最後のツイートはまもなく日付が変ろうとした時間。真っ暗闇の中、綺麗に光る夏の満月の前での平沢選手のショットとなった。マリーンズSNS最大の特徴はリアルタイムを追求したスピード。つまり今、起きている現象をすぐにツイートしファンに伝えること。ツイートはもちろん、YouTubeも優秀な映像編集作業部隊と広報の連携作業でナイターの後に撮影をしたものでも、その日のうちに動画をアップしファンに届けている。新鮮なネタを新鮮な時に届けるのをモットーにしており、それこそが大事なファンサービスだと考えている。

真っ暗闇の中、綺麗に光る夏の満月の前での平沢選手のショット ©梶原紀章

この記事の画像