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「森繁久彌さんのように唄いたい」桑田佳祐が歌い続ける理由

 今年、デビュー40周年を迎えたサザンオールスターズが9月10日発売の月刊誌「文藝春秋」10月号に初登場し、桑田佳祐が独占インタビューに応じた。

僕らがやってきたのは「ポップス」

 常に日本の音楽シーンをリードし、第一線を走り続けてきた40年を桑田はこう語る。

デビュー40周年を迎えたサザンオールスターズ ©若木信吾

「僕らがやってきたのは何かと問われれば、ポップスという言葉が一番しっくりきます。ポップスというのは大衆の気持ちに寄り添い、大衆文化の中に溶け込む音楽とでも言いましょうか。そして、僕らのようなポップ・ミュージックをやるグループは、何をおいても新曲ありきなんです。40年も活動を続けてこられたのは、ひとえに新曲を出す意欲を失わずにいたからでしょう」

 8月1日には、この20年のヒット曲を集めた『海のOh,Yeah!!』をリリース。新曲『闘う戦士たちへ愛を込めて』、『壮年JUMP』も収録されている。

62歳の桑田が考える「理想の音楽」

 桑田が現在考える理想の音楽のあり方とはどういうものか。

「僕は今、62歳になっているわけです。そういう年齢に達した人間が『青春だ!』と言ってポップスを歌っているのは、冷静に振り返るとちょっと恥ずかしいときだってあります。新曲の『壮年JUMP』では、サイダーの弾ける音を真似て、『シュワッ、シュワーッ』だなんて歌っているんですが、ふと我に返って、照れくさくなることもあるわけです」

「立派な大人の、というか老人の表現というのも探せばありそうですからね。たとえば橋爪功さんみたいなかっこいい老人じゃなくて、老人特有のずる賢さや汚さ、それこそ『老醜』とか『老害』と呼ばれるところを前面に出すやり方だったりとか。森繁久彌さんはそういうのが抜群にうまかったじゃないですか。昭和の時代のああいう老人像に憧れます」

 インタビューでは “日本らしい”音楽とは何かを自問自答しつつ、自身が見つめてきた日本社会の40年についても言及し、現在の素直な心境を明かしている。

文藝春秋 10月号

 9月10日発売の「文藝春秋」10月号には特別企画「サザンと日本人の幸福な40年」が掲載されている。桑田佳祐は独占インタビューのほか、名物グラビア連載「日本の顔」、さらに巻頭カラーグラビアにメンバー5人全員で登場している。さらに、原由子と作家の角田光代の対談、サザンを愛してやまない7人による特別寄稿「私とサザンオールスターズ」など、全50ページの永久保存版の大特集である。