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総裁選戦線異状あり? 読売・産経が名指しした「ふぞろいな3人の“首相周辺”」

なぜこの3人は「不評」なのか?

2018/09/14

 自民党総裁選が告示されてから1週間。

 安倍首相の圧勝が予想されているが、安倍陣営も大変そうだと思ってしまう記事が告示前にあった。産経新聞と読売新聞に相次いで掲載された。

 まず9月3日の産経新聞。この日、週明け月曜の1面は、

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「総裁選 はや不協和音」

 だった。

©文藝春秋

不協和音を響かせる3人の「首相周辺」

 記事は安倍・石破両陣営の不協和音を報じているのだが注目すべきは安倍陣営の動きが鈍いというくだり。「首相の出身派閥である細田派(清和政策研究会)の責任も大きい」と書き、その理由として

《下村博文元文部科学相、西村康稔官房副長官、萩生田氏の主導権争いが起きたからだ。》

 と3名の名前を書いていた。産経は主導権争いの具体例も書く。

©AFLO

《3氏がそれぞれ首相官邸に多数の案件を持ち込んだため、首相の京都入りの日程調整がつかなくなり、地元で動員をかけていた西田昌司参院国対委員長代行を激怒させた。》

 当人たちは真剣だろうが、実に喜劇的な光景だ。しかしこんなマヌケなことってあるのか。