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40代のモーレツ社員になった「僕」にプーさんが教えてくれたこと

ユアン・マクレガー――クローズアップ

2018/09/14
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ユアン・マクレガー

 働き方改革なら、くまのプーさんに聞け?

 一見、冗談のようだが、『プーと大人になった僕』が伝えることは、実はそこから決して遠くない。アニメ版で7歳の少年だったクリストファー・ロビンは、この実写映画で、40代のモーレツ社員になっている。時代は1949年。週末は田舎で過ごす約束をしていたのに、仕事が忙しく、「君たちだけで行ってきて」と言っては妻子をがっかりさせるなど、パパとしてはまるで失格だ。だが、彼を演じるユアン・マクレガーは、いかにも戦後の男であるクリストファーに同情を寄せる。

「あの時代の男たちは、子供とたっぷり時間を過ごすことなんて、期待されていなかった。正直、そんなことを考えもしなかったものさ。だけどクリストファーは、そのために行動をし、実際に変化を起こすんだ。それが、この映画の美しいところ」

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 そのきっかけをくれるのが、くまのプーさんだ。少年だったクリストファーは、プーさんや動物たちと森の中で遊んだものだが、全寮制学校に入学して実家を離れてからは、一度も会っていない。なのに、ある日突然、プーさんがクリストファーを訪ねてロンドンにやってくる。

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