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腰痛にサヨナラ? 「スタンディングデスク」を気軽に試してみたい

2018/09/24
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忘れてはいけないポイント(1)耐荷重

 ところで、スタンディングデスクを選ぶ時にもっとも気をつけるべきなのは、なんといっても耐荷重です。

 上に載せるのがノートPC1台だけであれば、高さ固定タイプか上下昇降タイプかを問わず、ほぼすべてのスタンディングデスクが対応していますが、重量のあるディスプレイを載せるとなると、本体が不安定になることからディスプレイアームで固定する必要が生じ、機器単体よりも多くの重量を載せざるを得なくなります。

 そうなると、耐荷重をオーバーして安全性が損なわれたり、あるいは機材を載せたままの上下昇降ができなくなり、せっかく上下昇降タイプを買った意味がなくなってしまうなど、問題が生じがちです。少しでも耐荷重に余裕がある製品をチョイスするのが、きちんと使える製品を選ぶコツだと言えるでしょう。

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特にデスクトップPCを載せたい場合、耐荷重をきちんとチェックしたい ©iStock.com

忘れてはいけないポイント(2)横幅

 また、既存のデスク上に載せるタイプは、60cm幅と80cm幅のモデルとに大きく分けられますが、フルキーボードの横にマウスを並べることを考えると、60cmではかなり窮屈です。コンパクトタイプのキーボードを使っている場合や、ノートPCをそのまま載せる場合でない限り、80cm幅のモデルを選んでおいた方がベターでしょう。

 なお、スタンディングデスクの中には、キーボードを収納するためのドロワー(引き出し)がついた製品もありますが、個人的にはあまりお勧めしません。というのも、キーボードが手前に引き出されるドロワータイプは、腕が宙に浮いたままの状態になりがちで、肩こりが発生しやすいからです。また、ドロワーを収納する関係で、たたんだ状態では通常のデスクワークが行いにくいのも理由の一つです。

ずっと座ったままの作業は辛いから…… ©iStock.com

“立って、座って”のローテーションを試してみたい

 今回紹介した製品のように、既存のデスクに追加して使えるモデルは、スタンディングデスクの効能に半信半疑な方が、実際にその効果を確かめてみるのにぴったりです。日頃運動不足な筆者は、30分も使っているうちに疲れてしまいましたが、背筋が伸びる、眠気が覚めるなどの効能は確かに感じることができました。日頃から立って、座ってというローテーションを繰り返せば、徐々に立っていられる時間も伸び、健康状態の改善に役立つはずです。本格的なスタンディングデスクを導入する前に、こうした製品で効果を確認してみるのは、賢い方法と言えるのではないでしょうか。

腰痛にサヨナラ? 「スタンディングデスク」を気軽に試してみたい

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