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伊藤 理佐
2016/06/20

【この人の月間日記】昼酒飲んでもムスメは育つ

育児の合間に御柱祭、女子会、歌舞伎!

source : 文藝春秋 2016年7月号

genre : ビジネス, 働き方

©伊藤理佐

五月一日(日)

 久しぶりに、なんの用事も仕事もお客さんもない、家族三人だけの日曜日。なんか四月は忙しかったなあ。午前中にグラタンを仕込んで夕方四時ごろからワインをポン。ヨシダサン(吉田戦車。ダンナさん。昔からの呼び方を変えられない。変えたい。)と、早めな酒スタート。この四月に小学校一年生になったムスメが昼寝をしなくなったので「夜八時には寝かす!」という縛りで、けっこう早めに始めることが多くなった。

庭で猫のマネをする娘
©伊藤理佐 撮影:伊藤理佐

 やっと杉花粉が飛んでいない、蚊も出ていない、湿気もない。今っていい季節だよなあ、と、「猫の渡り廊下」サイズの庭に出てワイン立ち飲み。わあ、雑草がいっぱい生えてるなあ。わたし、飲むために必死だなあ。朝からグラタンしこんじゃってさ……。

五月二日(月)

 あしたからゴールデンウィーク。今日みたいな平日に小学校休ませて大型連休なお宅もあって、うちもそうしたい気もするけれども、「まあ、一年目だからキッチリやるか」ということで、暦どおり学校に行かす。ムスメが帰ってくるのを待って「特急あずさ」に乗り込んで長野の原村に帰省。七年に一度の御柱祭を見るため。申と寅の年に行われる祭りで、つまり六年に一回なんだけど、地元の人は七年に一回と言う不思議。寅年うまれのムスメ六歳は、前回の御柱では〇歳だった。「バブウ」とか言っていたのだ。大きくなったなあ。六年て「ひと昔」だなあ。この「ひと昔」感覚で前の祭りを思い出すのがおもしろいんだよなあ。

 車内販売で大船軒のサンドイッチを見つける。買う。これのファンなのです。

 夜はタラの芽、コシアブラ、山ウドの天ぷら。父親が山から採ってきたものを、母が揚げてくれた。父、母、元気。おばあちゃん、えっと、ムスメにとってはひいばあちゃん(九十六歳)も、たっしゃ、たっしゃ。

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