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個室が用意された高村氏

 安倍首相は総裁選で、自衛隊明記など改憲4項目について強気の発言を連発。対する石破茂元幹事長は総務会を経ていない4項目は正式な自民案ではないと反発し続けていた。理屈の上だけなら石破氏が正論。「だからこそ首相は総裁選で圧勝し、その余勢を駆って総務会で改憲4項目をきちんと通す構えだった」(政治部デスク)。ところが結果は石破氏の善戦で、当初の強気シナリオで突き進めば大混乱は必至。そこで一計を案じてペースダウンを狙った高村提案は、まさに「渡りに船」だった。

 実は2人は、2日前の1日にも会談。首相は高村氏に「改憲は手伝って欲しい。党本部に個室を用意しますから」と推進本部の最高顧問就任を要請した。弁護士資格を持つ高村氏は安倍氏が総裁に復帰した2012年に副総裁に就任すると「安倍総裁の顧問弁護士になる」と宣言。集団的自衛権の行使を認める憲法解釈変更や天皇陛下の退位、総裁任期延長といった重要課題を悉(ことごと)く仕上げた実績がある。

 高村氏の個室は、憲法改正推進本部長室を区切って新設される。「安倍改憲」のペースを握るキーマンは下村氏ではなく、引退した老弁護士が担うことになりそうだ。