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高橋一生が川村元気に語った「恥ずかしさで顔を赤くした」あの日のこと

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川村 一生君、お札破ったことあります?

高橋 『億男』の映画のお話をいただいてから破ってみました。

川村 なんとも言えない気持ちになるでしょう?

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高橋 すごかった。あの体験は。

川村 雑誌の編集者の人と居酒屋で実験してみたんですよ。お札をビリッと。そうしたら周りのお客さんはみんなドン引きで。

高橋 そりゃそうでしょう(笑)。

川村 でも、自分で破ってみると、やっぱりお札自体は単なる紙きれなんだとわかった。人がお札を破るのに抵抗を感じるのは、お守りを捨てられないのとか、仏像を壊せないのと一緒なんだなと身をもって知ることができました。実験しないとわからないことってありますよね。

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原作小説「億男」川村元気 著

 川村元気氏原作の映画『億男』が、全国東宝系で公開中だ。

 主人公の一男(佐藤健)は、兄の借金3000万円を肩代わりし、図書館司書の傍ら、夜はパン工場で働いて借金を返済する日々を送っている。そんなある日、宝くじで3億円が当籤。慣れない大金に怖くなった一男は、IT起業家として巨万の富を得ていた大学の落研時代の親友、九十九(高橋一生)に相談を持ちかけた。ところが九十九は、一男の3億円を持ったまま、忽然と姿を消す。親友と3億円の行方、そして「お金と幸せの答え」を求めて、一男はかつて九十九と仕事をしていた大金持ちの同僚を訪ね歩いていく――。

億万長者のIT企業家を演じる高橋氏 ©2018 映画「億男」製作委員会

 映画で九十九役を演じた俳優・高橋一生氏を、「常に『実験』している俳優」と高く評価する川村氏。高橋氏は今回の『億男』で試みた「実験」について、川村氏に明かした。

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