文春オンライン

矢方美紀26歳「最近は『胸の再建手術、しなくてもいい』と思っています」

元SKE48メンバー矢方美紀インタビュー #2

2018/11/13
note

「再建手術はしなくてもいい」と思う理由

──胸の再建手術はしないつもりだとお聞きしましたが……。

矢方 左胸の全摘出手術をした時は、1年後くらいには再建手術をしようと思っていたんです。でも最近は「再建はしなくてもいい」と思っています。「胸がなくてかわいそう」とよく言われるんですが、毎日どうぞって胸を見せて暮らしているわけではないし、今はパッドが入ったキャミソールもいいものがありますから、洋服を着ていたら外見ではわからないですよね。

──たしかに、そうですね。

ADVERTISEMENT

矢方 それに、胸を再建してもしなくても、私という人間に変わりはないので、こだわる必要はないと思ったんです。人生80年としたらこの先の人生の方が長いので、ここで人生に絶望したり、女性として終わりだと落ち込んだりするより、いい経験ができたと思おうと。その方が、この先の人生にプラスになるのではないかと。

 

──胸の再建をすることが心の支えになる方もおられます。

矢方 そういう方は、絶対に再建した方がいいと思います。価値観は人それぞれだし、今は治療法も手術も自分でいろいろ選べるので、主治医と相談して、自分にあった方法を選べばいいと思います。

──恋愛や結婚となると、胸がないことを相手が気にするのでは、と不安に思う方もいます。

矢方 でも、胸が片方しかないから結婚できないというような人とつきあう方が不幸じゃないですか。世の中そんな人ばかりではないので、そうではない人と出会えばいいんだと思います。中には、病気だとわかって別れを切り出される人もいるそうですが、自分がそうなった時には、それもいい経験だと思って、その後のもっといい出会いを待とうと思います。