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「徹底的にやれ」ラスボス二階俊博の二階派は、どうして面白人材が豊富なのか?

ヤバい人、すい星のように現れた人、多士済々

2018/10/26

genre : ニュース, 政治

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 最近しみじみしたニュースがあった。

「自民本部 プラ製ストロー禁止」(読売新聞 10月18日)

 という記事である。自民党の二階幹事長は党本部で開く会議の際、プラスチック製のストローは使わないことを決めたという。その際のディテールがすごい。

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《二階氏が「やれることは即刻やる。徹底的にやれ」と指示を出した。》(同)

「徹底的にやれ」の二階俊博幹事長 ©文藝春秋

 ストロー相手でこれなのだから、国土強靭化や沖縄知事選でのテコ入れなんかはどれだけ「徹底的に」指示したんだろう。つい想像してしまうではないか。こういうベタ記事に本質がみえる。徹底的に締め付けても沖縄知事選は負けたけど。

「路チュー」や「ゲス不倫」も二階派の人々

 そんな二階幹事長が率いる二階派は「スター」をたくさん輩出している。

 かつて自民党の中川郁子議員と門博文衆院議員の「路チュー」騒動というゴシップがあった。ああ、懐かしい……。

 そういえば宮崎謙介議員と金子恵美議員という美男美女カップルもいた。こちらも懐かしい……。

 2015年3月19日号の『週刊文春』は「中川・門"路チュー不倫"を生んだ肉食系二階派の風紀」という記事で、

《親分はコワモテですが、二階派は、若手議員から『雰囲気がいい。楽しい』と人気派閥なんです。当選3回以下の若手が大半を占め、合宿や飲み会が多い。若さと一体感があり、他派閥が獲得に二の足を踏む"訳あり"も積極的に受け入れてくれる“懐の広さ”もある》

懐が広い

 との自民党関係者のコメントを載せている。

 楽しそうで何よりだが「他派閥が獲得に二の足を踏む」人も積極的に受け入れているという部分が気になった。分析どおり、このあと宮崎謙介氏による「ゲス不倫」が起きている。肉食系派閥というネーミングは当たっていた。