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片山さつき氏の口利き疑惑とそっくり 甘利明・選対委員長の「正念場」

 10月に表舞台に復帰した甘利明・自民党選挙対策委員長(69)が、早くも憂鬱な日々を過ごしている。原因は小誌が先週報じた片山さつき地方創生相の「口利き疑惑」だ。

 報道直後から永田町では「片山氏の国税口利き疑惑は甘利氏のUR口利き疑惑にそっくり」との声が飛び、野党は臨時国会に向けて「甘利さんの問題とよく似た格好だ」(又市征治・社民党党首)と片山氏追及の手ぐすねを引く。

武田信玄の重臣・甘利虎泰の子孫 ©共同通信社

 甘利氏が経済再生相だった2016年1月。独立行政法人都市再生機構(UR)との補償交渉をめぐり陳情してきた建設業者から現金を受け取っていたことを小誌が報道。甘利氏は責任をとって閣僚辞任後、「睡眠障害」を理由に国会を長期欠席。あっせん利得処罰法違反罪などで刑事告発され(後に不起訴)、長らく蟄居してきた。

 安倍晋三首相は総裁選で選対事務総長を務めた盟友の復権を狙ったが、さすがに閣僚は無理。そのため党四役の一つ、選対委員長に起用した。

「総務会長や政調会長だと毎週会見があるので過去の問題を蒸し返されかねないが、選対委員長なら定例会見はない。復権に向けて甘利氏を『半歩前進』させる考え抜いた人事だった」(政治部デスク)

 だが、その配慮も片山氏の疑惑で水泡に帰した。