昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

連載THIS WEEK

“廃棄処分された集団” 韓国の外交官が日本勤務をいやがる理由

文在寅大統領の年内訪日も見送りに…… ©共同通信社

 文在寅大統領が元慰安婦らへの支援事業を行う「和解・癒やし財団」の解散方針を固めるなど、一向に改善が進まない日韓関係。ここに来て、韓国外交官の間でも日本勤務を拒否する動きが出てきた。

 韓国の官僚人事は3月と8月・9月に行われるのが通例だ。だが、駐日韓国大使館政務課に勤務する書記官級3人がまもなく帰国するのに伴い、外交部が後任を募集したところ、申請者が1人もいなかったという。外交部は再募集を掛けているが、もし申請者がいなければ、入省したばかりの新人や日本とは無関係の外交官を送り込まなければならない状況に陥っている。

 かつて韓国外交官の間で“ジャパン・スクール”は花形で、日本を担当する北東アジア局長は北米局長と並んで出世コースの一つだった。ところが、今では北東アジア局そのものを“廃棄処分された集団”と自嘲まじりの言葉で卑下するジャパン・スクールの外交官さえいるほどだ。

「韓日間には敏感な外交問題が山積みで苦労も多い。それなのに2010年代に入ってからというもの、朴俊勇・駐サンフランシスコ総領事を除いて、恵まれたポストに就いている北東アジア局長経験者はいません。しかも、文政権以降、ジャパン・スクールを冷遇する傾向が加速しているのです」(外交部関係者)