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「仕事のない」ポストに……

 象徴的なのは、朴槿恵政権下で15年12月の日韓慰安婦合意における韓国側実務責任者だった李相徳北東アジア局長(当時)を巡る人事だ。

 李氏はその後、シンガポール大使に着任したが、文政権発足後の今年1月、突然帰任命令を受けた。慰安婦合意の発表文に「最終的・不可逆的解決」という文言が挿入された経緯が問題視された、と言われている。現在、李氏は外交部の本部大使。長らく「仕事のない」(同前)待機ポストに据え置かれたままだ。

 孔魯明元外交部長官が語る。

「慰安婦合意からも分かるように、日本で政務の仕事に携わった場合、政権交代後に責任を問われかねない。若い外交官が自分のキャリアを考えた時、そんな危険を冒そうとは考えないのでしょう。日本は安保面でも非常に重要な国なのに、残念なことです」

 首脳同士の相性も微妙な中、ジャパン・スクールの没落が未来志向の日韓関係をますます遠いものにしている。