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「安倍さんが復党させたかったのは平沼さんだった」

 運命の変転は2005年の郵政解散だ。郵政民営化に反対した平沼氏は公認を得られず、無所属で出馬して刺客を撃退。盟友の亀井氏は国民新党を作り、袂を分かった。翌年、安倍晋三氏が総裁になると平沼氏らの復党問題が浮上。平沼氏が代表となって中川秀直幹事長と交渉するも、平沼氏は郵政民営化には賛成できない、と筋を通して12人中1人だけ復党しなかった。関係者は「安倍さんが本当に復党させたかったのは平沼さんだったが、同じ三塚派にいた中川さんが平沼さんの力量、人望を恐れた」と明かす。

 その後は自民党と一線を画し、政権交代した09年衆院選も無所属で当選。2010年には与謝野馨氏、園田博之氏らと「たちあがれ日本」をつくり、民主党とも距離を置いた。2012年には石原氏とともに「日本維新の会」に合流。それも短命に終わって14年には「次世代の党」党首に就任。15年になって、ようやく自民党に復党した。

 平沼氏の受章と相前後して、次世代の党を引き継いだ「日本のこころ」も自民党に吸収された。「言いたいことを言う私を支えてくれた有権者に感謝」と受章で謝意を示したのは、目まぐるしい晩年を支えた地元に対してだった。