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ファッションで得られる“うまみ”はコンサバが最も大きい?――トミヤマユキコ×鈴木涼美

トミヤマユキコ×鈴木涼美 #1

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彼氏が「ミニスカートはいてよ」と言ってきたら?

トミヤマ 変な服でかついい女と認識されるのは、たしかに難しいですね。でも私はそもそも女だと認識してほしくないからなあ。

鈴木 でも恋愛感情はありますよね? 男性を好きになったり。

トミヤマ ありますよ。でも、おもしろい服を着てる女が好きな男性もたまにいるんですよ。そうするとね、話が早いの。ちょっと変な女だな、面倒くさそうだなっていうのを最初から乗り越えてきてるから、自分を変える必要がない。駆け引きがいらないんです。それに、そういう男の人ってまだまだ少数派だから、たくさんの中から選ぶわけじゃないので、ひとりにかけられる時間が増える。

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鈴木 じゃあ、たとえば付き合った男が「ミニスカートはいてよ」とかって言ってきたら、はきますか?

トミヤマ あぁ……実は過去に足フェチの男の人と付き合ってたことがあるんです。その人はギャルっぽい格好がすごい好きな人で、「お金あげるから買ってほしい」って言われて。新宿のアルタで買いましたけど。だから、彼の前ではギャル服を着て、会わないときはいつも通り変な服を着てっていう。

鈴木 愛情表現として、彼の望む服を着るのって楽しくないですか? 

トミヤマ 向こうは「エロい!」「いいよ!」みたいに言ってたけど、私は「ふーん」って感じでしたね。あなたの性欲はあなたのもので、私のものじゃないしって。

鈴木 え~。好きな男が喜んでくれたら、こっちもうれしいじゃないですか。私は好きな相手に合わせてファッション変えるのも好きだし楽しい。

トミヤマ いまの夫はそういうの一切ないので、めっちゃ楽です。「下着なんか全部布だろ」って言っちゃうような人なので。涼美さんからしたら、つまんないかもしれないけど。

鈴木 「たまにはスカートはいてみたら」とかも言わない?

トミヤマ 絶対言わない。コンサバ系だろうがイチゴ柄だろうが、あなたが好きな服を着て機嫌がいいのが一番きれいに見える状態だから、僕に合わせる必要ないですよっていう人なの。

鈴木 いきなりTバックはいても喜ばない?

トミヤマ 喜ばない。「冷えるよ」って言うと思う(笑)。

鈴木 それはつまんな~い。だってTバックなんて、男がいなかったら一生はかないですよ。私はファッションアイテムの中でTバックが一番苦手なんですけど、私とやろうとする男はTバック好きな人がすごい多くて。パイズリ頼まれる回数と同じくらいTバックを要求される。だから苦手なのにいっぱい持ってる(笑)。

 

トミヤマ それはそれで楽しいだろうなっていうのは、わかりますよ。ただ私はやらないですね。

鈴木 ポリシーとモテのバランス、自分の着たい服とモテる服の間で悩むのはよくある話だけど、そうではないんですね。

トミヤマ うん、だってモテを考えてないから。最初から大多数の男ではなく、おもしろい柄の服でもいいっていう男しか相手する気がないの。