昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

年俸3億8,000万円超 豊田章男社長より稼ぐ「富豪経営者」の実名

2018/11/19

 京都の名刹・南禅寺界隈には、晩年の松下幸之助が思索の場として利用した「真々庵」など数多くの高級別荘が立ち並ぶ。そのうちの一つ「洛翠」は、元々、旧郵政省が所有していたが、2011年に競争入札にかけられると、24億円もの高値で落札された。

「米オラクル創業者のラリー・エリソンに競り勝って手に入れたんだ。いまはウチの社員の研修保養所として使っている。保養所のほかにも別宅があって、週の半分は京都にいる。週末は保養所に幹部や社員を呼んで研究会を開いているんだ」

日本調剤・三津原社長

 こう語るのは、処方箋薬局チェーン「日本調剤」の三津原博社長(70)だ。

 三津原社長は1980年に営業マンとして働いていた武田薬品工業を「脱サラ」し、大きな病院の前に「門前薬局」と呼ばれる処方箋薬局を展開する日本調剤を立ち上げた。日本調剤は、厚労省が進めてきた「医薬分業」(病院とは経営主体が異なる薬局に処方薬を販売させ、薬を出せば出すほど病院が儲かる状況をなくす政策)を地道に実践してきた。年内には全国のチェーン店は600店舗を超える。後発薬(ジェネリック)メーカーでもあり、その売上高は2,400億円を超える。

 三津原氏は、ほかにも東京の高級住宅街・港区に自宅を持っており、「どうってことない普通の家」と語るが、地上4階地下1階、延べ床面積740平米の大豪邸だ。

 実は、三津原氏は東京商工リサーチが今年6月に発表した「2018年3月期決算で役員報酬が1億円以上だった役員ランキング」で第11位に入った、日本でも指折りの「富豪経営者」である。その年俸は実に約8億2,000万円。株式時価総額21兆5千億円のトヨタ自動車を率いる豊田章男社長(62)の役員報酬、3億8,000万円の倍以上だ。

ソニー、ソフトバンク……「トヨタ超え」の面々

トヨタ自動車・豊田社長

 ランキングで言えば、豊田氏は第39位。つまり2017年度の年俸で豊田氏を上回った経営者が38人いることになる。その顔ぶれは実に多彩だ。

 トップは今年ソニーの会長になった平井一夫氏(57)で、約27億1,000万円。これは、2010年に1億円以上の報酬を得た役員の開示が義務付けられて以来、歴代5位となる高額報酬である。

 平井氏に続く第2位~4位はソフトバンクの外国人役員がずらりと並ぶ。約20億1,000万円のロナルド・フィッシャー氏に約13億8,000万円のマルセロ・クラウレ氏、そして12億3,000万円のラジーブ・ミスラ氏が続く。第27位で4億7,000万円を得たサイモン・シガース氏を含めると、ソフトバンクの外国人役員の報酬額は50億9,000万円に達する。「銀河系軍団」と呼ばれるスペインのサッカー、レアル・マドリッド並みの金満チームだが、世界と互角に戦うためにはそれだけのタレントが必要ということだろう。

文藝春秋12月号

 一方で、彼らを率いる孫正義社長の年俸は約1億3,700万円に過ぎない。この落差の裏には、大株主でもあるオーナー経営者に共通する「事情」がある。

「文藝春秋」12月号に寄稿した「日本の富豪経営者 その実力と報酬」では、「トヨタ超え」38人の個性的な面々に加え、オーナー経営者が得る報酬の“カラクリ”についても詳述した。

この記事の全文は下記サイトで購読できます
Yahoo!ニュース