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「釣れすぎてしまって……」 釣りにはまった女性がしかけた変わった取り組み

中川めぐみ――この人のスケジュール表

 今年9月から静岡県熱海市で始まった地域活性化プロジェクト「ツッテ熱海」。観光客が釣った魚を市場が買い取り、当地の居酒屋や温泉などで使えるクーポンに替えてもらえるユニークな取り組みだ。

 発案者はウェブメディア「ツッテ」編集長の中川めぐみさん。SNS会社「グリー」に勤務していた6年前に、大ヒットゲーム「釣り★スタ」から連想して、釣りを地域振興事業に生かせないかと市場調査をしているうちに、釣りにはまってしまったという。

中川めぐみさん

「それからいくつかの会社を経て、今年3月“釣りアンバサダー”として独立しました。ある時、市場調査を兼ねて熱海で釣りをしていたら釣れ過ぎてしまって……熱海魚市場の社長に相談したら、魚をまとめて5000円で買い取ってくれたんです。それが軍資金になって、ご飯を食べておみやげを買ったんですが、観光客がこれを体験できたらすごくいいなと思ったんです」

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 釣りの魅力を、中川さんはこう語る。

「釣りをすると、地元の人と同じ空間にいることになるので、地元に溶けこんで、プレイヤーになれるんです。船からしか見られない絶景もおすすめ。釣りを通して見る地域の顔の方が断然面白いんです」

※ツッテ熱海の詳細は「ツッテ」https://tsutte.jp/参照

「釣れすぎてしまって……」 釣りにはまった女性がしかけた変わった取り組み

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