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社長自身も出社せず SOMPO社長の型破りな“働き方改革”

2018/11/27

 経済同友会は11月16日、幹事会を開き、来年4月に任期満了となる小林喜光代表幹事の後任に、SOMPOホールディングス(HD)の桜田謙悟社長(62)を充てる人事を内定した。保険業界から経済同友会代表幹事が選ばれるのは初めて。小林氏は後任に据えた理由を「世界を相手に戦う能力と思い。若いので体力もある」と語ったが、一体どんな経営者なのか。

こちらの桜田サンは失言しない? ©共同通信社

 78年に早大商学部を卒業後、安田火災海上保険に入社した桜田氏。当時の安田火災は高杉良氏の小説『広報室沈黙す』のモデルとなった会社で「出身大学など激しい派閥抗争で知られていた」(損保関係者)。中でも早大閥が有利とされ、桜田氏も順調に出世の階段を上っていった。

 最初の海外勤務は35歳の時、アジア開発銀行(フィリピン)への出向だった。英語もできず、ストレスで夜中に鼻血が出るほどだったと振り返る。ここでの経験が「性別や国籍、価値観の違いを問わない桜田氏独自の経営哲学を形作っている」(桜田氏をよく知る財界人)という。

 12年に社長に就任。米国の大手保険会社「エンデュランス」や危機に陥ったワタミの介護事業を買収し、業界をアッと言わせた。

「ジョークが好きで、英企業の買収を発表した際も『社員の前で“私の英語がうまくないのは口内炎のせい”と冗談と飛ばしたら場が和んだ』と上機嫌でした」(同前)

 一方、型破りな“働き方改革”でも知られている。