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連載シネマチャート

「監督に無断で30分カット」から40年、完全版が日本上陸 「恐怖の報酬」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

南米奥地の製油所では、対抗組織から命を狙われたアイリッシュマフィアのスキャンロン(ロイ・シャイダー)、不正取引を追及されたフランス人投資家のマンゾン(ブルーノ・クレメル)、アラブ人テロリストのカッセム(アミドゥ)ら各地から流れ着いた犯罪者たちが身分を隠して働いていた。ある日、製油所から320キロ離れた山岳地帯の油井で大規模な爆発事故が発生し、消火に必要なニトログリセリンを陸路で運ぶことになる。3人とメキシコ人の殺し屋ニーロ(フランシスコ・ラバル)は、1人1万ドルの報酬と新たな身分証と引き換えに、危険な任務を引き受ける。トラックで出発した4人に、南米の厳しい自然が容赦なく襲いかかる。

〈解説〉

『フレンチ・コネクション』で大成功を収めたウィリアム・フリードキンが監督したサスペンス超大作。1977年の北米公開で興行成績が振るわず、日本では92分の短縮版が上映されたきりだったが、監督の手で監修されたオリジナル完全版が日本初上映される。121分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆一難去ってまた一難。スネに傷持つ男たちのチーム・プレイの面白さと重労働の迫力。スペイン俳優F・ラバルが渋い!

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★★凄みに満ちた傑作の帰還。吹きだまりの描写や吊り橋の場面は強度が高い。橋とトラックが、苦しむ二頭の猛獣に見える。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆前半のドキュメントのような姿があるから、後半の延々と続く凄絶な試練に身震い。強欲の末路に見事なほど幸せなし。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★★熱帯のギラギラした色彩とパワーと呪術性。仏映画版より遥かにこってりした怪傑作の全貌に狂喜。劇伴にも改めて悶絶。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★★これぞ映画! 資本主義と実存主義に揺れる男達。密林のニトロ装填トラックにキリキリ舞い。非情な電子音楽もそそる。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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INFORMATION

恐怖の報酬【オリジナル完全版】』(米)
11月24日(土)より シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
監督:ウィリアム・フリードキン
出演:ロイ・シャイダー、ブルーノ・クレメル、フランシスコ・ラバル、アミドゥ ほか
http://sorcerer2018.com/

出典元

強欲ゴーンvs.日産 「離婚訴訟費用まで」

2018年11月29日号

2018年11月21日 発売

定価420円(税込)