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岡村靖幸が「結婚って何ですか?」と70人に聞いた。その答えは?

著者は語る 『岡村靖幸 結婚への道 迷宮編』(岡村靖幸 著)

『岡村靖幸 結婚への道 迷宮編』(岡村靖幸 著)

 本書は「結婚」をめぐる対談集で、雑誌「GINZA」の人気連載の書籍化第2弾。ホストは、青春や恋愛はもちろん、「結婚したい」「結婚しようよ」という歌も多く歌ってきた、音楽家の“岡村ちゃん”こと、岡村靖幸さんだ。

「僕自身結婚に関心があるんです。でも結婚ってちょっと謎な部分も多く。それで、結婚っていったい何ですか、と6年間にわたって聞いた記録なんです(笑)」

 ゲストは、著名人計70名(第1弾で32名、第2弾で38名)。

「何回も結婚を繰り返している人、結婚なんてナンセンスだと言った人、子供さえいればいいと言った人――本当に十人十色で、それぞれ言ってることが全然違って面白い。結婚ってこういうものだと括れないことが、よくわかりました」

 どのゲストも印象深かったが、第2弾で特に記憶に残っているのは、思想家の内田樹さんと、社会学者の上野千鶴子さんだという。

「内田さんは、恋愛の延長に結婚を夢想すると結婚するのは難しいと。そして戦前戦後の結婚観の違いを交え、お見合いをするのもいいとおっしゃった。合気道家らしく、後から相手の型にアジャストしていく柔軟性こそが大事だと主張されて、目を見開かされました。

 上野さんとは徹底的に論争しました。結婚というシステムを否定されるだけでなく、恋愛でさえ相手を縛っちゃいけないと主張されていて。僕からするとそれは、自由恋愛っていうふうに聞こえちゃったんです」

おかむらやすゆき/1965年、兵庫県生まれ。1986年、「Out of Blue」でデビュー。以降、歌手の傍らプロデューサーとしても活躍。最近では、コラボ仕事として、DAOKOとの「ステップアップLOVE」、KICK THE CAN CREWとの「住所 feat.岡村靖幸」など。最新曲は「少年サタデー」。

 70人の話に共通点があるとしたら?

「結婚は理屈じゃない、っていうことでしょうか。一緒に暮し始めると、生理的に癇に障るとかいろいろあると思うんですが、それらを凌駕して一緒にいたい人と結婚するんでしょうね」

 対談を重ねた結果、「迷走してしまった」と笑う岡村さん。最近は「本当は結婚する気持ちなどないのでは?」と聞かれることも増えたとか。

「それは心外ですね(笑)。でも、僕はエンタメと結婚しているようなところもあるので。結婚するか/しないか、するとしたら、どうやってするか。それも含めてエンタメかと」

 岡村さんがインタビュアーに徹しているのも、面白い。

「“岡村靖幸タレント本”でないことは強調したいです。僕に興味がなくても、『結婚』に興味のあるすべての人に是非読んで貰いたいのです」

『岡村靖幸 結婚への道 迷宮編』
結婚してる人、するかもしれない人、してた人、しない人。結婚クエストを続ける“岡村ちゃん”が、「結婚とは何か?」をインタビューしまくった対談集第2弾。ゲストは桃井かおり、今田耕司、高橋源一郎、壇蜜、高須克弥&西原理恵子、奥田瑛二、柄本佑、石田純一、蒼井優、川上弘美、オアシズ、ヤマザキマリなど多士済々。

岡村靖幸 結婚への道 迷宮編

岡村靖幸(著)

マガジンハウス
2018年11月1日 発売

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