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連載シネマチャート

一家を襲う怪奇現象……亡くなった祖母は何を遺したのか? 「ヘレディタリー/継承」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

ミニチュア作家のアニー・グラハム(トニ・コレット)は、優しい夫のスティーブン(ガブリエル・バーン)、高校生の息子・ピーター、対人恐怖症の娘・チャーリー、母のエレンと暮らしていた。ある日、自宅介護の末、エレンが亡くなった。アニーは、父と兄の死はエレンに原因があると考えており、母親に愛憎入り交じる感情を持っていた。彼女は個展のための作品作りに打ち込むことで、母の死を乗り越えようとするが、その作品を見てスティーブンは不安に襲われる。そしてグラハム家に、次々と怪奇現象が起き始め、家族は崩壊に向かっていく。

© 2018 Hereditary Film Productions, LLC

〈解説〉

自身の経験をもとに脚本を書いたアリ・アスター監督の長編デビュー作。継承や家系がテーマのオカルト・ホラー。127分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆恐怖や謎めいた気配の盛りあげ方には才能と映画的教養を感じるが、ドールハウスをはじめ作為が目立つ。次作に期待。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆ドールハウスや夢遊病などフックが多いが、描写は端正で執拗。アメリカの田舎に特異体質を絡める技がもう一手欲しい。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆広角のカメラアングルの面白さはあるが繰り返し過ぎて退屈に。もっと理屈ぬきの怖さに引きずり込んで欲しかった。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆豪腕かつ緻密な逸品。『ローズマリーの赤ちゃん』直系の呪いが蘇る。オカルトの在り様を現代的に再定義する視座も新鮮。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆家族って不気味。人形の家と悪魔崇拝。『シャイニング』を継承する恐怖の公式。視覚・聴覚的な仕掛けに慄然とした。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆

INFORMATION

ヘレディタリー/継承』(米)
11月30日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー
監督&脚本:アリ・アスター
出演:トニ・コレット、ガブリエル・バーン、アレックス・ウォルフ、ミリー・シャピロ、アン・ダウド ほか
http://hereditary-movie.jp/