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田中圭、佐藤健、ムロツヨシ……2018年「ドラマの顔」はこの10人だ!

2018年ドラマの顔 10人

2018/12/04
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28年目の共演 織田裕二と鈴木保奈美

 バイプレイヤーのもうひとりは、映画化もされる『コンフィデンスマンJP』と人気海外ドラマのリメイク『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)と月9に連続出演し、長澤まさみ、織田裕二、鈴木保奈美たち主演俳優を支えている小手伸也。オンエア時の副音声放送では裏話などを担当し人気を得ている。元々小劇場で活動していた独特の濃さを醸す個性派で、三谷幸喜の大河ドラマ『真田丸』(16年)から注目され、月9でブレイク。月9に出てもバイトが辞められないことが売りの庶民目線キャラとして愛されていきそうだ。

織田裕二

『SUITS』といえば織田裕二と鈴木保奈美。伝説の『東京ラブストーリー』(91年)から28年めの再共演で、バブル時代、若さゆえの青い悩みを抱える社会人を演じていたふたりが行う、酸いも甘いも嚙み分けたセレブ弁護士同士の丁々発止のやりとりは当時を知る者にとっては胸アツ。アラフィフになってもお父さんお母さん役に収まらないふたりが眩しい。

鈴木保奈美

シニアのアイドルに進歩した内田有紀

 かつてのスターやアイドルの再ブレイクは18年の注目現象で、内田有紀もそのひとり。大河ドラマ『西郷どん』の大久保一蔵(瑛太)の愛人役、朝ドラ『まんぷく』のヒロインの姉役ほか、NHKが宮部みゆきの怪獣小説をまさかの実写化した『荒神』のヒロインも鮮烈だった。彼女の素晴らしさは衰えない美貌ももちろんながらその心がけにある。10月30日放送の『うたコン まんぷくSP』に“まんぷく三姉妹”として出演した際、元気ソングを選ぶにあたり、ナット・キング・コールの『SMILE』をチョイス。お母さんも好きなのだとコメントし高年齢層にアピール。彼女は若者のアイドルからシニア層のアイドルにみごとに歩を進めたのだ。

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 年齢層を問わないアイドルといえば『チコちゃんに叱られる!』(NHK)のチコちゃん。俳優ではないが、「ボーっと生きてんじゃねえよ!」とキレッキレの5歳は、今年一番、新鮮でチャーミングな存在だった。再ブレイク組が多かった18年を経て、平成の終わる19年には新時代を担う俳優の出現を期待したい。

 
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