現下の日本が危機的状況にあるという認識は広く共有されている。グローバル化に対応した「開国」が必要であると主張する論者も少なくない。政治家や官僚が小物になっているという嘆きもよく聞く。しかし、嘆いたり、愚痴ったりしているだけでは何の効果もない。こういうときは、歴史に学ぶことが重要だ。
内村鑑三(1861〜1930)が、1908(明治41)年に英語で上梓した『代表的日本人』(Representative Men of Japan)は、日露戦争に勝利した後の日本が、帝国主義クラブの後発メンバーとして熾烈な国際競争の中で生き残っていくという問題意識で書き直されたユニークな偉人列伝である。
ここで内村は5人をとりあげ、その特徴をキャッチコピーで示す。
西郷隆盛――新日本の創設者
上杉鷹山――封建領主
二宮尊徳――農民聖者
中江藤樹――村の先生
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source : 文藝春秋 2020年3月号