無料公開

芥川賞はぜひ雑誌で

編集長ニュースレター vol.10

新谷 学 文藝春秋総局長
ニュース 社会 読書 ライフスタイル

 いつもご愛読いただき、ありがとうございます。

 「文藝春秋 電子版」会員の皆さまに大事なご説明があります。

 「文藝春秋 電子版」では紙の「文藝春秋」に掲載された記事は基本的にすべてお読みいただけますが、毎年3月号(2月発売)、9月号(8月発売)に掲載される芥川賞受賞作については現時点では掲載することができません。

 Kindleなど紙の雑誌をそのままPDF化した電子雑誌の場合、雑誌単体で定価販売されており、技術的にもコピーされにくいため、3か月限定で芥川賞受賞作も掲載しています。

 一方、サブスクリプションモデルの「文藝春秋 電子版」は条件が異なります。受賞作の電子版配信は、発行元の出版社の権利を侵害する恐れがあるというのが弊社ライツ管理部門の見解です。

 今後は紙の雑誌に準じて1カ月限定での掲載など、可能な限り法的な問題をクリアする努力を続けていきます。

 芥川賞受賞作を楽しみにして「文藝春秋  電子版」の会員になった方には大変申し訳ありませんが、紙の「文藝春秋」をお求めいただくか、雑誌セットプランに入り直していただけましたら幸いです。雑誌セットプランをご契約いただいた方には漏れなく佐藤可士和さんデザインの特製トートバッグをプレゼントします。

 余談ですが、その佐藤可士和さんが先日来社されました。可士和さんにはトートバッグだけでなく、創刊100周年記念ポスターもデザインしていただいており、それが文藝春秋本社玄関に飾られていたのです。可士和さんにはポスターの前でトートバッグを肩に記念写真を撮らせていただきました。

 

 余談の余談ですが、このトートバッグは本当に評判がよくて、1月25日に電子版のウェビナーでご一緒したファッション界のレジェンド、赤峰幸生さんが、私が持っているのを見るなり、「それいいね!」。サンプル(1年プラン会員の皆さまには3月以降お届けする予定です)をプレゼントしたところ、イタリア出張(本誌連載「名品探訪」山下英介さんも同行)に早速持って行くそうです。

 話は戻りますが、今回の芥川賞は井戸川射子さん「この世の喜びよ」と、佐藤厚志さん「荒地の家族」の同時受賞。私が司会を務める選考委員会でも、本格的な純文学作品が揃ったことで高い評価が集まりました。今回は紙の「文藝春秋」でお読みいただけると嬉しいです。

 文藝春秋編集長 新谷学

source : 文藝春秋 電子版オリジナル

genre : ニュース 社会 読書 ライフスタイル