高齢者の8割以上が2回のワクチン接種を終えても、感染の危険性は消えていない。感染した時の重症化・死亡リスクも非常に高い。高齢世代がデルタ株から身を守るために、実践すべき「5つの掟」とは――。

掟1 基礎疾患なしでも重症化リスクが高いと心得よ

 8月25日、厚労省の感染症対策アドバイザリーボードが、4月から6月末までの感染者約32万人の、年代別重症化リスクの調査結果を公表した。

 それによると糖尿病や高血圧など、重症化リスクの高い基礎疾患を持っていなかった死者のうち、65歳以上の高齢者の割合は、全体の85%と高かったという。

 特筆すべきは致死率。50~64歳が0.23%だったのに対し、高齢者は4.62%。下の世代より、20倍も高いのだ。

 当然、基礎疾患があれば、致死率はさらに高まる。高齢者で致死率の高い基礎疾患のワースト3は、「慢性腎臓病」(致死率18%)、「慢性閉塞性肺疾患」(同13.4%)、「悪性腫瘍(癌)」(同11.8%)だった。

 リスク因子を持つ65歳以上の致死率は6.89%。全年齢の死者全体での割合は91%を占めている。

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source : 週刊文春 2021年9月9日号