人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。

 先日、紀伊國屋書店新宿本店の1階にある化石や鉱物を扱ってるショップに入った。かつても何度か店内を物色したことがあるが、それを買う目的で入るのは初めて。今回はその経緯と理由を説明しようと思う。

 初放映が'68年、というと僕は当時、小4。父親に至ってはそのアニメに登場する“一徹”と同じくらいの歳ではなかったろうか?

 土曜の夜は居間のテレビの前で、並んで座り『巨人の星』を夢中で観てた。

 そして、番組が終ると父はグローブとボールを持って表の道に出る。僕も自分のグローブを握り、その後に続いた。

“バシーーン!!”

「もっとド真ん中に投げんかい!」

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source : 週刊文春 2021年9月30日号