目標だった日本シリーズ5連覇どころか、8年ぶりのBクラス陥落となった福岡ソフトバンクホークス。球団では責任をとって退任する工藤公康監督の後任選びが急ピッチで進められた。
「小久保裕紀ヘッドコーチや城島健司会長付特別アドバイザーの名が挙がりましたが、まさかの“ダークホース”でしたね」(番記者)
白羽の矢が立ったのは、藤本博史二軍監督(57)。天理高から1981年のドラフト4位で南海に入団し、ダイエー、オリックスで内野手として活躍。98年の引退後、解説者を経て、11年に二軍打撃コーチとしてホークスに復帰した。
「現役時代は右の主力打者でしたが、通算105本塁打、打率2割3分5厘と成績はそこそこ。試合前に将棋を指したり、よく呑みに行ったりと、昭和の匂いのする選手でした。当時からヒゲがトレードマークで、引退後は居酒屋を経営。『どないしたんや~』が口癖で、見た目も性格も“浪速のおっちゃん”です」(同前)
コーチとしては柳田悠岐への熱血指導で名を馳せ、今季はリチャードら若手を強化して一軍に送り込んだ。柳田ら主力選手からは「やりたいことを自由にやらせてくれた上、根気よく付き合ってくれる」と個性を伸ばす手法が好評だという。
「一軍から三軍まで指導してきたので戦力も把握しており、課題の世代交代も進めやすい。ただ、スター選手だったわけでもなく、工藤監督が続投要請を断ったため、あくまで“繋ぎ役”。本人も『俺なんかにできるかどうか分からへん』と漏らしていた」(球団関係者)
本来は侍ジャパン監督を経て今季から古巣に戻った小久保ヘッドが次期監督候補と目されていたが……。
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source : 週刊文春 2021年11月4日号