「やっちまったかも……」

 1月14日、午前4時30分。朦朧とする意識の中、38度9分を示した体温計を見て小誌記者は布団の中で恐怖に襲われた。

 

 前日、編集部でデスクから取材の指示を受けた。

 熱っぽさを感じたのはその日の夜のこと。体温を測ると37度1分だった。

「まさかオミクロン」

 妻と2歳の息子とは接触を避け、ポカリスエットとゼリーを抱え、自室に閉じこもった。翌朝には約39度まであがっていた。

 症状は高熱と、唾を飲み込むだけで激痛が走る喉の痛み。スマホで「オミクロン 症状」と検索すると自分の症状が当てはまる。

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source : 週刊文春 2022年2月10日号