「彼が外務省を牛耳っていた頃は、暗い時代でした」
外務省OBがこう回顧した「彼」とは、鈴木宗男参院議員(74)。ロシアの侵攻について「ウクライナにも責任がある」と盛んに発信する御仁だ。鈴木貴子外務副大臣(36)の父である。
かつては宗男氏も外務省に絶大な影響力を誇っていた。しかし02年、あっせん収賄容疑で逮捕。宗男氏を巡る数々の疑惑をリークしたのが外務省とされたことから、同省と“仁義なき戦い”を繰り広げてきた。
「宗男氏の得意技は『質問主意書』を乱発すること。その大半が外務省に宛てたもので、対立する外務官僚を“名指し”で攻撃してきました」(政治部デスク)
象徴的なのが、宗男氏の逮捕時に外務次官だった竹内行夫氏に対する質問主意書だ。竹内氏は退任後、外務省の顧問に就いたが、宗男氏はこう追及したのだ。
〈現時点において竹内行夫氏を外務省顧問とする必然性はないと思料されるが、外務省の認識如何〉(07年4月17日提出)
宗男氏が提出した竹内氏に関する質問主意書は全24通。他にも、ロシア課長時代に北方領土交渉で対立したとされる小寺次郎氏など、外務官僚の個人名を記した質問主意書を提出し続けた。そんな父の手法を受け継いだのが、13年に初当選した娘の貴子氏だ。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
コメント機能も使えます
キャンペーン終了まで
-
月額プラン
1カ月更新
2,200円/月
初回登録は初月300円
-
年額プラン
22,000円一括払い・1年更新
1,833円/月
-
3年プラン
59,400円一括払い、3年更新
1,650円/月
オススメ!期間限定
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
有料会員になると…
世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!
- スクープ記事をいち早く読める
- 電子版オリジナル記事が読める
- 解説番組が視聴できる
- 会員限定ニュースレターが読める
source : 週刊文春 2022年3月24日号