専属メイクが告白 「カムカム」深津絵里「類を見ない老け方の秘密」

「週刊文春」編集部
エンタメ 芸能

「るいの髪型をベリーショートでいくと決めた際、ウィッグを使う案もありました。けれど、深津さん自ら『やるんだったら、本当に髪を切らないと』と仰って。強い覚悟とこだわりを感じました。ただ、実際のカットは一度しかできない。何度も事前にウィッグを使って加減を調整しました」

 そう語るのは、メイクアップアーティストのUDA氏。NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」で大月るいを演じた深津絵里(49)の“専属メイク”だ。

 4月8日に最終回を迎えた「カムカム」。朝ドラ史上最年長ヒロインとして臨んだ深津は今回、18歳から80代まで演じ切った。

「スタイリストの白山春久さんを通じて8年ほど前に声を掛けて頂き、以来、ご一緒しています。今回は30回ほど大阪に行きましたが、通常のドラマとは桁が違うほど深く関わりました。深津さんや演出の安達(もじり)さんから一番オーダーされたのは、時が経つにつれ、固まったるいの心が解けていく感じをどう表現するか。そのことを考えながらデザインさせて頂きました」(同前)

 まず、実年齢より約30歳若い18歳のるい。岡山から大阪に出てきた彼女は本当に少女のようだった。

18歳、岡山から大阪へ(番組公式インスタより)

「いわゆる“若作りメイク”ではない方法を取っています。シミの無い綺麗な肌を作ろうとファンデーションを重ねても、かえって老けて見えてしまう。当時の18歳が化粧をしているはずもないので、カメラが寄った時に素肌に見えないといけません。そこでファンデーションは塗らずに、特殊な方法で肌のニュアンスを活かしたまま、薄い皮膜のような肌を作り、かつ深津さんのチャーミングなそばかすも消さないよう心掛けました」(同前)

 一方でこの頃のるいは、幼い頃にできた額の傷を隠すように生きていた。

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source : 週刊文春 2022年4月21日号

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