「これは“文明的な離婚”です」
2013年6月、リュドミラ夫人はこう言ってプーチンとの破局を認めた。
二人の出会いは1980年。共通の知人に誘われた観劇だった。
「リュドミラは航空会社『アエロフロート』の客室乗務員で、仏語、独語、スペイン語を操る才媛でした。交際中、プーチンは自身がKGBのスパイであることを隠していたそうです」(国際部記者)
83年に結婚すると二人の娘を授かったが、夫婦仲は次第に冷えこみ、プーチンと新体操の妖精・カバエワとの不倫疑惑もあって破局。その直後から、当時50代だったリュドミラは、20歳も年下の若き実業家、アルトゥール・オチェレトニーとの再婚が噂された。
「そもそも彼は、プーチンの所属政党『統一ロシア』などのイベントを開催する会社の総責任者を務めていた。10年には、プーチンに近い人物が設立した学術系非営利団体『CDIC』の代表に。リュドミラも同団体設立当時から名を連ねている。そうした経緯からもオチェレトニーはリュドミラの威光を利用していた節がある」(同前)
愛人や隠し子疑惑が何度も取り沙汰されたプーチンにとって、前夫人の再婚は、むしろ好都合だったのか。
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source : 週刊文春 2022年4月28日号