阪神・矢野監督 スピリチュアル傾倒が止まらない

「週刊文春」編集部
エンタメ スポーツ

「ちょっと時間、大丈夫ですか?」

 阪神が連敗から脱した4月15日の巨人戦後。勝利インタビューで矢野燿大監督(53)は、突如こう切り出した。出し抜けに掲げたのが、達筆な文字の書かれた“謎の色紙”――。

 

「僕がチームをイメージしながら引いたのが“波”という字でした。(略)浮き沈みもあるけど、みんなで大きい波を作っていこう、それは楽しむことが一番大事じゃないかってメッセージをもらってね」

 色紙を書いたのは、矢野監督と親交のある杉浦誠司氏(45)。創作文字などで表現活動を行う文字職人だという。試合前、365枚の文字札の入った巾着袋から、くじ引きのように矢野監督が「波」の札を引く。色紙は、それをテーマに即興で綴られた応援メッセージなのだという。杉浦氏本人が経緯を明かす。

「矢野監督が就任した2019年の9月、今回と同じように応援の言葉を書かせていただいたことがありました。すると、翌日からチームは6連勝し、土壇場でCS進出を決めたのです。今季はスタートダッシュができなくて、監督が『今こそ誠司さんの出番です。力を貸してください』と」

 前日までの阪神は、開幕9連敗を含む1勝15敗1分と、惨憺たる成績。運動部記者が振り返る。

「試合前の円陣では監督が自ら色紙の内容を説き、ベンチに色紙を飾って戦いました。試合中もそっちをチラチラと見ていました」

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source : 週刊文春 2022年4月28日号

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