今の状況はオイルショック時に酷似している――識者は警鐘を鳴らす。待ち受けるのはインフレであり、それは高齢者の財布を直撃する。特にリスクがあるのは? どんな手を打てばいい? 危機に備えるノウハウを説く!

 

▶資産運用が定期預金だけなら…
▶広い家、クルマを持っていると…
▶インフレに強いはずが…不動産に潜むリスク

 5月20日、総務省は4月の全国消費者物価指数が前年同月比2.5%上昇したと公表した。消費増税の影響を受けた1997年、2014年を除くと、1991年12月以来、30年ぶりの高水準となる。

 

 この状況は、昨年後半の原油価格、食料価格の高騰によるもので、1970年代に「狂乱物価」と呼ばれたオイルショックと酷似している――そう警鐘を鳴らすのは、経済評論家の加谷珪一氏だ。

「消費者物価指数は、企業間取引の物価動向を示す国内企業物価指数からタイムラグを経て上昇することが多い。4月の国内企業物価指数はオイルショック以来の前年同月比10%増を記録している。今年2月以降の円安の影響がまだ反映されていないことを考えれば、中年より下の世代には未体験のインフレに突入することになります」

 タマネギが98%アップと倍近くに高騰しているのをはじめ、生鮮野菜が12%アップ。生鮮魚介が12%、電気21%、ガス18%、ガソリン16%と、生活に欠かせない支出が軒並み上昇している。

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題
コメント機能も使えます

週刊文春電子版に超おトクな3年プラン59,400円が登場!月額プラン36ヵ月分と比べて19,800円、年額プラン3年分と比べて6,600円おトク!期間限定12月2日(月)まで!

キャンペーン終了まで

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

  • 3年プラン

    59,400円一括払い、3年更新

    1,650円/月

    オススメ!期間限定

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 0

  • 0

  • 0

source : 週刊文春 2022年6月2日号