▶︎肉主力は鶏と豚に牛なら赤身 豚はヒレ
▶︎魚赤身より中トロ、夏カツオがおススメ
▶︎バランスに迷ったら朝は魚 昼は肉 夜は魚
「60代後半から食べる量は減りました。しかも、肉や魚より野菜を選んでしまいます。75歳になったとき、バランスのいい食事を妻と自炊することができるのか……。高齢者向けの宅配弁当のお世話になる前に、まだまだ頑張りたい」
そう語るのは、フリーアナの梶原しげる(71)だ。
高齢者の健康には栄養バランスの取れた食事が欠かせないが、年を重ねると肉や魚が減り、体を動かすエネルギーやタンパク質が足りず、低栄養に陥ることも多い。結果、筋肉や内臓の機能などが落ちて、体に悪影響を及ぼす。
川崎医科大学総合老年医学教室の杉本研教授は、「低栄養状態になる前に気づくことが大切」と説く。
「年だから食事量も減って当たり前、と放置する方が多い。しかし、低栄養状態だと歩くスピードも遅くなり、転びやすくなってしまい、フレイルになる可能性もあります」
フレイルに陥ると、体力の低下だけではなく、認知症や寝たきりなど、要介護や命の危険に直結する。
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source : 週刊文春 2022年6月30日号