戸田奈津子(86)付き合う人を選ぶコツ、私の脳トレ法 左目失明でも「まだ半分残ってる」

「75歳の壁」私はこう越えた

「週刊文春」編集部
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「『病は気から』っていうじゃない。実際、精神力である程度の風邪は押しのけられると思っています。私は60代の時に黄斑変性症を患って、左目が見えていない。でも、楽天的なんでしょうけど、『まだ半分残ってる』と思っているの」

 そう語るのは映画字幕翻訳家の戸田奈津子氏(86)だ。手がけた作品は1500超。大ヒット中の『トップガン マーヴェリック』の字幕も担当している。

 

「75歳の壁? もう10年以上過ぎてますよ(笑)。年齢のことは考えたことがない。楽天的なところが健康の秘訣かしらね。自分が何歳かと知ったところでプラスになるわけじゃない。

 さすがに何もしないのはよくないと思って、年2回、健康診断は受診するけど、数値も全部良くて、医者にこの年齢で珍しいと言われます。でも、どんなに忙しくても徹夜はしたことはありません。5時間以上寝ないと能率が落ちますから」

 一番の健康法はストレスを溜めないことだという。

「私、わがままで、嫌なことはしたくないの。会食だって、好きじゃない人とはしません。でも、お酒と食事は大好きだから、友人と他愛もないことを喋ってストレスを発散させている。それぞれ違うタイプの人たちが集まるグループが沢山あって幸せですね。そういった方々と会食したり、電話やLINEで会話したり。違う分野の方々のお話は刺激があって面白いですよ」

 食事は1日に昼、夜の2食。昼はトースト1枚といった軽いもので済ますが、夜は2週間会食が続くことも。そういう時期は、自宅では焼き鮭に味噌汁、漬け物といった、シンプルな食事を心がけているという。

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source : 週刊文春 2022年7月14日号

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