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「猛暑」という壁が、後期高齢者の前に立ちふさがっている。
7月1日に熱中症の疑いで救急搬送された人は、都内で301人(速報値)に及んだ。年代別では80代が74人、70代が48人で、約4割を70代以上が占めている。
済生会横浜市東部病院患者支援センター長の谷口英喜医師が警鐘を鳴らす。
「高齢者は暑さに鈍感になりがちで、エアコンを使わない、厚着のまま過ごすなどの理由で、熱中症を発症するリスクが高くなる。しかも後期高齢者は慢性的に脱水状態に陥っている方が多い。それゆえ、熱中症になった場合、重症化しやすくなるといえます」
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source : 週刊文春 2022年7月14日号