コロナにも負けず、猛暑にも負けず、夏の小誌名物企画が帰ってきた。ちびっ子エジソンたちが今年も傑作を携え登場!
撮影 積 紫乃 協力 公益社団法人 発明協会
転落防止!音のカーテン群馬県|北部小学校6年 新井結仁
直線的な音を出す特殊なスピーカーで点字ブロック手前に「音のカーテン」を生んで注意喚起。また杖の先に磁石をつけることで、点字ブロック下のスイッチがそれに反応しライトが点灯。視覚障がい者の存在を周囲に知らせる
もの作りが好きなお父さんの手伝いをする中で、自分も発明好きになった新井結仁さん。高崎少年少女発明クラブに入り、さまざまな技術や知識を習得していった。
ある日、視覚障がい者が点字ブロックに気づかず線路に落ちて事故にあったニュースを観て、「目が見えないなら音で知らせられたら」と思ったと言う。お父さんとお母さんは「音のカーテンみたいなのがあればいいんじゃないか」と語った彼のひと言の、音とカーテンを結びつける発想に驚いたと語る。当の本人は「テレビとか観ていると『こうアレンジしたらいいんじゃないか』と、いろいろ浮かんでくるんです」と笑顔で話す。
発想力をいかして試行錯誤し、作品が完成。たどり着いたのは視覚障がい者には音によってそこから先は危険であることを知らせ、あわせて「障がい者の人が気づかなくても、まわりの人が助けてあげられれば」と、周囲の健常者に光で障がいのある人がいることを知らせる仕組み。好評を得ると、全日本学生児童発明くふう展に出展し「WIPO賞」を受賞した。
「最初はぴんと来なかったけれど、すごい賞だと聞いて(自分も)頑張ったな、よくやったよくやった、と(笑)。これからも思いついたら、何か作ってみたいと思います」
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source : 週刊文春 2022年7月28日号