衝撃の元首相暗殺から2週間。山上徹也の供述からは、母が帰依し、一家の財産を全て注ぎ込んだ統一教会への憎悪が伝わってくる。裕福だった家庭、京大卒エリートだった夫……何が母の人生をここまで狂わせたのか――。
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▶銃撃直後娘とタクシーで奈良から大阪へ
山上徹也容疑者(41)が安倍晋三元首相を銃撃してから約2時間後の7月8日、午後1時半。現場とは逆側の奈良・大和西大寺駅南口付近で、山上の4歳下の妹はタクシーを拾い、母・A子さん(69)が一人で暮らす家へと向かった。
既に荷物をまとめていたA子さんは、すぐさま乗り込み、行き先を告げるとその後は無言で車に揺られ続けた。目的地に着いたのは約1時間後。二人を迎え入れたのは大阪府内に住む山上の伯父(77)だった。
「テレビで事件を知って、すぐに徹也の妹に連絡を入れたんや。『A子を連れてウチに来い』って。マスコミに追い掛け回されることになるんは、目に見えてましたから」
以来、A子さんは一歩も外に出ることなく、伯父宅の2階で過ごしている。
「疲労困憊で寝てます。事件の話もしてません。ボソボソと、そばで聞いていても分からんような小さな声で話していますから。謝ってはいますけど、統一教会のことは今でも信じていて『私が入信したことは、徹也に影響していない』って言うてましてね。浮世離れしとるわけです」(同前)
事件後、口をつぐみ続ける山上の母は、いかにして統一教会に“洗脳”されていったのか――。
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source : 週刊文春 2022年7月28日号