新型コロナの第7波は、未曾有の感染爆発となっている。1日の新規感染者は20万人を超え（7月23日）、7月第4週だけで100万人以上も感染者が増えた。

　元凶は、オミクロン株の派生型「BA.5」だ。

「BA.2より約1.3倍も感染力が強く、医療スタッフの感染者や濃厚接触者が増えた。一般診療を停止する医療機関も出ており、医療崩壊の危機です」（厚労省担当記者）

　人工呼吸器などを必要とする重症者も増加中だ。6月24日に36人だった国内の重症者は、7月24日に249人。1カ月で約6.9倍に増えた。国基準の重症病床使用率は50％を超え、医療のひっ迫も深刻化している。

　猛威を振るうBA.5に対抗する上で、「鍵」となるのが肺だ。ひまわり医院（東京都）の伊藤大介院長が解説する。

「オーストラリアの研究者が発表した査読前論文ではBA.5が気管支や肺など下気道で増殖する可能性が指摘されています」

　東大の医科学研究所は、ヒトの肺の細胞を使った実験でBA.5がBA.2より18.3倍多く増殖したと発表した。つまり、高齢者や呼吸器に疾患を持つ人の肺炎などの重症化リスクが上がることを意味する。

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3. 呼吸法、ストレッチ…コロナBA.5に克つ「肺の鍛え方」