日本全国で毎日20万人を超える感染者が出るBA.5は、対策をとっても、もはや感染は防ぎきれないのが現実だ。
もはや、感染を前提に何を準備し、感染にどう対処すればよいのかを知る時期に入っている。まず、感染前に準備すべきことは何か、公立陶生病院感染症内科主任部長の武藤義和医師は話す。
「軽症の場合に病院で処方されるのは市販薬と変わりません。準備するなら『総合感冒薬』(いわゆる総合風邪薬)がいいでしょう。解熱剤だと箱の裏にある成分表を見て、『アセトアミノフェン』と書いてある薬です」
アセトアミノフェンを含む薬は、カロナールが良く知られるが、医療機関の処方が必要だ。しかし、同じ成分を含む市販薬でも十分効くという。またイブプロフェンを含む薬も痛みを抑え解熱効果もある。
痰の絡みを抑え、喉の炎症を緩和する去痰薬については、ひまわり医院(東京都)の伊藤大介院長はこう解説する。
「カルボシステインは痰の粘り気を低下させることがわかっています。これによって症状を緩和し、気道の炎症を抑え得る。副作用もほとんどありません」
カルボシステインも市販の風邪薬に含まれている。
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source : 週刊文春 2022年8月11日号