上沼恵美子 悲痛告白120分「4月23日、私は引退を考えた」

伊藤 秀倫
エンタメ 芸能

「消えたい」「苦しい」……。彼女は時に涙を浮かべながら、2時間にわたって記者に思いの丈を語った。日本中のお茶の間を笑顔にする裏で、人知れず苦悩していた上沼恵美子。一体、彼女の身になにが起きていたのか――

「最強のふたり」だった

 もう悲しくて胸がほんとにね……雑巾絞ったみたいになるんです。雑巾なったことないけど、絞られたら、痛いと思うのよ。ここ(胸)がギュイーンなってね。これかなわんなって。

 筆者は自身の犬を亡くした体験をきっかけに3年前からペットロスについて取材してきた。多くの体験者に話を聞いてわかったことは、「おおっぴらにちゃんと悲しむこと」の大切さだ。中には「ペットを亡くしたくらいでこんなに悲しむ自分はおかしいのでは?」と自ら悲しみを押し殺してしまう人もいる。

 

 だがまず自分で自分の悲しみを認めないことには、その悲しみから回復するプロセスはいきなり頓挫することになる。

 

 一方で「公の場」では、いつまでも悲しんではいられない人たちがいる。例えば芸能人がそうだ。お茶の間から期待される役割、求められるキャラクターが明確にある彼らにとって、いかに最愛のペットの死であっても、その悲しみをいつまでも引きずるわけにはいかない。いったい芸能人はどうやってペットロスと向き合っているのか――。

 

 そんなことを考えていたとき、上沼恵美子さん(67)が、12歳の愛犬「ベベ」(♀・フレンチブルドッグ)の死をラジオで告白したことを知った。亡くなったのは4月23日。それから3カ月しか経っていない時期に、一面識もないライターからの取材依頼に上沼さんは「こういう取材は嬉しいんです」と応じてくれた。

フレンチブルドッグのベベ

2カ月99円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

2024GW 特大キャンペーン 誰でも月額プラン最初の2ヶ月99円 4/24(水)〜5/7(火)10:00
  • 月額プラン

    99円/最初の2カ月

    3カ月目から通常価格2,200円

    期間限定

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 0

  • 0

  • 0

source : 週刊文春 2022年8月18日・25日号

無料ニュースレター登録はこちら

今すぐ登録する≫

期間限定キャンペーン中!月額プラン2カ月99円

今すぐ登録する≫