身長181センチの大きな背中は、地面からまっすぐに伸びていた。ハンマー投でアジア大会5連覇、日本選手権10連覇など数々の記録を残した「アジアの鉄人」室伏重信氏(76)に、鉄人の真髄を聞いた。
「ただ長生きすればいいというものではない。75歳を過ぎたら体だけではなく、精神的な部分にも刺激を与えていくことが大事。健康や食べ物にいくら気を付けていても、新しい刺激を求め続けないと、認知症になるリスクも増してしまうかもしれない」
分厚い手のひらを振りながら語る室伏氏。現在も、都内強豪校において、陸上競技投擲選手への指導にあたっている。
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source : 週刊文春 2022年8月18日・25日号