「死にたいとは思わないけど、消えたい」。華やかな表舞台とペットのいない自宅――その「落差」が芸能人のペットロスを凄絶なものにする。前号の上沼恵美子に続き、胸中を語ってくれたのは2月に愛猫を亡くした壇蜜だ。

「びっくりしたでしょ?」

 インタビュー用に用意した部屋に入るなり、壇蜜さんはいきなりそう言った。

 私は「お痩せになったな、とは思いましたが……」と口ごもってしまった。

90分にわたって語った

 今年2月、壇蜜さんは愛猫「久石(クインシー)」(♀・スフィンクス)を亡くした。壇蜜さんとマネージャーの仲谷氏の好きなミュージシャン、クインシー・ジョーンズにちなんで名付けられたその猫は、壇蜜さんの著書にも頻繁に登場している。

〈猫とぐっすり寝ている時が一番幸せだというのは、結婚後も変わらない〉(『新・壇蜜日記』より)

 私は編集者時代、壇蜜さんの担当だった。だから芸能界を生きる壇蜜さんにとってクインシーが「戦友」というべき存在であることも知っていたし、その死の衝撃は分かっているつもりだったが、予想以上に憔悴した姿に動揺してしまったのが冒頭の場面である。

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題
コメント機能も使えます

週刊文春電子版に超おトクな3年プラン59,400円が登場!月額プラン36ヵ月分と比べて19,800円、年額プラン3年分と比べて6,600円おトク!期間限定12月2日(月)まで!

キャンペーン終了まで

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

  • 3年プラン

    59,400円一括払い、3年更新

    1,650円/月

    オススメ!期間限定

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 0

  • 0

  • 0

source : 週刊文春 2022年9月1日号