「殺し屋を探している」
8月25日、大阪府高槻市内に住む高井直子さん(当時54)を殺害した容疑などで再逮捕された、養子の高井凜(28)。彼は、犯行に及ぶ数カ月前から周囲にこう相談していたという。
直子さんが自宅の浴槽で溺死させられたのは昨年7月22日のこと。当日朝、東京・港区内のマンションから1人の“女性”が出たところから事件は始まる。
「凜はかつらを被った女装姿で家を出ると、六本木のドン・キホーテでトートバッグなどを購入。変装を繰り返しながら高槻市内の直子さん宅へ向かった。防犯カメラには手袋をはめ、粘着テープや包丁を持つ凜の姿も映っている。夕方6時頃に直子さん宅を出た凜は、その日のうちに都内に戻った」(社会部記者)
計10回の変装に加え、アリバイ工作のためスマホを自宅に放置。さらに犯行後、直子さんのスマホから自分宛てにメールが届くように細工をするなど、周到に準備をしていた様子が窺える。
「決め手となった防犯カメラの映像は新幹線の駅のものだった。チケットを買う際、中指でパネルをタッチして購入する男の姿が収められていた。これは凜の癖で、警察の要請に応じた知人が確認している」(同前)
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source : 週刊文春 2022年9月8日号