広島を「日本一の教育県」にする。鳴り物入りで乗り込んできたリクルート出身の女性教育長。だが、親密NPOに発注を繰り返し、予定価格を漏洩した疑惑が判明。さらに新たな官製談合と虚偽答弁の疑惑まで浮上して……。
「誤解を招いてしまった」
小誌が8月上旬に報じた親密なNPOとの「官製談合」疑惑について、記者会見でこう釈明した広島県の平川理恵教育長(54)。だが、さらに取材を進めると、新たな疑惑が浮上した――。
「平川氏は京都市生まれで同志社大学を卒業し、リクルートに就職。その後、留学支援の会社を起業すると、今度は横浜市で民間公募の中学校長に。文科省中央教育審議会の委員も務めていました」(教育ライター)
著書では「イケてる教育委員会」を掲げ、従来の行政に「メスを入れる」と宣言。NHKをはじめメディアにも頻繁に出演していた。
そんな平川氏に、縁もゆかりもない広島から「県の教育長に」と声がかかった。
〈突然、広島県の湯﨑英彦知事からお声がけがあり、お引き受けすることにしました〉(平川氏の著書)
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source : 週刊文春 2022年9月8日号