統一教会との関係を巡る点検結果を公表した自民党。岸田首相は「重く受け止める」と述べたが、本当に実態を解明できたのか。小誌が入手した一本の動画には、教団側の要望を政調会長が党公約に反映させていく様子が――。
▶平井卓也が隠していた教団イベント出席写真
▶山本朋広マザームーンに3回会っていた
▶回答拒否で逃げる細田議長が買収で告発された
▶安倍晋三「統一教会がないと井上が落ちる」
その動画には、「点検結果」とは大きく乖離した自民党と統一教会(現世界平和統一家庭連合)の癒着ぶりが収められていた。
任期満了を控え、衆院解散の足音が近付いていた昨年10月9日。東京・板橋区の区立グリーンホールでは、統一教会の古参信者で、国際勝共連合幹部の青津和代氏が〈家庭教育支援法制実現を!〉との演題で、講演を始めようとしていた。
会場には、岸田政権発足で政調会長を退いたばかりの下村博文衆院議員のポスターが貼られている。直前まで下村氏の国政報告会が開かれていたのだ。その余韻も冷めやらぬ中、50名ほどの聴衆に向かい、青津氏はこう語りかけた。
「ただいま下村博文先生が本当に熱気溢れる、情熱的なコメントをして頂いて。私も十数年前から先生とご縁を持たせて頂きまして」
下村氏の後援会組織「博友会」にも名を連ねていたことが、事務所の内部文書から明らかになっている青津氏。この講演でも下村氏がいかに誠実な政治家か、熱弁を振るっていた。
彼女の話は次第に核心へと迫っていく。
「総裁選の(出馬断念を)先生が発表される前々日くらいにお伺いしたんですよね。政調会長室にお伺いした時にですね――」
そして青津氏が口にしたのは、決定的な一言だった。
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source : 週刊文春 2022年9月22日号