複雑な金融商品の販売に、当局のメスが入ることになりそうだ。金融庁は8月31日、「2022事務年度(今年7月〜来年6月)金融行政方針」を発表。金融機関による仕組み債の販売に苦言を呈したのだ。
「仕組み債とは、デリバティブを組み込んだ金融商品。高い利回りが狙える一方、損失も大きくなりやすい。ただ、十分な説明をせず販売していた例が相次ぎ、トラブルが頻発しています」(メガバンク関係者)
中でも、金融庁に数多くの苦情が寄せられてきた仕組み債がある。
「それが、EB債(他社株転換可能債券)です」(金融庁関係者)
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source : 週刊文春 2022年9月29日号