“産業スパイ”さながらの逮捕劇だ。警視庁は9月30日、「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイト社長の田辺公己容疑者(46)ら3人を不正競争防止法違反容疑などで逮捕した。
「容疑は、競合他社『はま寿司』の仕入れ価格に関する内部データを不正に持ち出したというものです。価格競争の厳しい回転寿司業界では、喉から手が出るほど欲しい情報と言っていい。田辺容疑者も逮捕前の任意聴取で持ち出し自体は認めています」(社会部記者)
17年まで、はま寿司で3年間取締役を務めた田辺容疑者。20年11月にカッパ社に転じ、昨年2月に社長に就いていた。
「転職直前に内部データをUSBメモリーに保存して持ち出した上、元同僚からも全店舗の売上データをメールで受け取っていたと見られます」(同前)
なぜ、営業秘密の持ち出しに手を染めたのか。
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source : 週刊文春 2022年10月13日号