〈「これは世の中に必要だ」と夢をもって走りだしたら、こうなっていたわけです。借金の天才? まあ、下手じゃないと思うけどね(笑)〉(「週刊文春」1990年5月17日号より)

 猪木の人生で、切っても切れないのがカネの話だ。

 元新日本プロレス社長の草間政一氏が明かす。

「本人から『24歳頃で年収が数千万円あった』と聞かされました。海外興行のファイトマネーも莫大だったようです」

 若くして大金を手にした猪木は72年、新日本プロレスを立ち上げる。すると翌年、テレビ朝日で「ワールドプロレスリング」の放送が始まり、年間4億円の放映権料が入るようになった。これを元手に、猪木は次々と事業を手掛けていく。

「スペアリブのレストラン『アントン・リブ』を展開するアントンフーズ、マテ茶やタバスコ、ナッツを輸入するアントントレーディングなどの会社を設立。マテ茶は『太陽を飲もう』というキャッチフレーズで巡業先で売ったりしていたが、事業はいずれも振るわなかった」(スポーツ紙記者)

 中でも猪木が桁外れの資金を注ぎ込んだのが、80年にブラジルで設立した「アントン・ハイセル」だ。

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題
コメント機能も使えます

週刊文春電子版に超おトクな3年プラン59,400円が登場!月額プラン36ヵ月分と比べて19,800円、年額プラン3年分と比べて6,600円おトク!期間限定12月2日(月)まで!

キャンペーン終了まで

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

  • 3年プラン

    59,400円一括払い、3年更新

    1,650円/月

    オススメ!期間限定

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 0

  • 0

  • 0

source : 週刊文春 2022年10月13日号